うれしい言葉
2011年02月25日
少しの間 『のびのびくらぶ』をお休みにすることになり
色々と考えているときですが
昨日 とても嬉しいことがあり
4年目を終えるに当たって少し涙するできごとがありました。
『のびのびくらぶ』は発足当初
会の目的に
『きょうだい児支援』というものも考えていました。
活動の際に
当事者はボランティアの方と活動するように準備し
普段 つい我慢させがちなきょうだい児に
親と関わリアって活動する機会を増やせたら…というもの。
でも 実際は ボランティアの確保と継続が難しく
ボランティアの少ない中での活動を続けてきました。
『このような状態で
せっかく参加してくれているきょうだい児に
結局 何もしてあげられなかった…
』
そんな思いばかりがありました。
この4年間の中で感じ続けた
大きな”悔い”のひとつです。
でも 先日 以前メンバーだった友人で
いつも お姉ちゃんと一緒に参加してくれていた方が
お姉ちゃんが 妹(自閉症)のことを書いた作文が
市の文集に載るのだと教えてくれました。
「(文集が)でたら読んでやってな。」そう友人が言っていた文集を
昨日 長男が持ち帰ってきました。
文集を受け取り すぐさまお姉ちゃんの名前を探し 読みました。
友人とお姉ちゃんの了解を得られたので ここに一部抜粋します。

『それぞれの個性』
皆さんは「自閉症」を知っていますか?周囲との交流が困難であったり、言語発達の遅れが出たりという、いわゆる障がいの名前です。私の妹はその「自閉症」です。養護学校へ通っています。
最初はとても嫌でした。「なんで私の妹はこうなんだろう」とか、「もし妹が健常者だったら…」といろんなことを思いました。
でもある日、母に「今度、自閉症の子たちが集まって遊ぶクラブがあるんやけど、行く?」と言われました。少し興味があったので行ってみることにしました。そのクラブは本当に楽しかったです。妹以外の子とも笑い合えました。私は初め少し緊張していたけれど、遊ぶうちに緊張はどんどんほぐれていきました。
そのクラブをきっかけに、私はいろんなことに参加するようになりました。妹の学校のプールに一緒に入ったり、妹の授業参観や学習発表会を見にいったりしました。
そして、私が何より嬉しいのが、妹のことを受け入れてくれる友だちがいることです。友だちのKさんは障がいなんか関係なしに妹と遊んでくれます。それがすごく嬉しいです。
でもそれと逆に嬉しくないこともありました。母と妹と私の三人で買い物に出かけた時、店で妹がパニックを起してしまいました。その時近くにいたおばさんがこっちを睨みつけてきました。私はその時とても腹が立ちました。なんだか妹を差別するような目で見られた気がしたからです。確かに周りから見ればおかしい子に見えるかもしれません。でも障がいというのはその人の個性だと思います。誰にだって出来ることと出来ないことがあります。それと同じだと私は思います。
妹は人一倍記憶力があります。家にあるDVDの内容を全部覚えています。「このDVDにはこんな内容が入っている」というのを、他にも歌を一回聴くだけで覚えてしまうなどすごく記憶力です。それに前と比べてできることもたくさん増えました。ハンディを背負っていてもできることがたくさんあります。
(省略)
これから私はいろんな人に会います。どんな障がいがあったとしても、同じ人間です。差別をせず、支え合って生きたいです。もしかすると”障がい者”という言葉自体、差別なのかもしれません。私はそう思います。ハンディがあるだけだと思います。ハンディを背負っている人にとって「かわいそう」と思われるのは一番辛いと私は考えます。個性があるだけでかわいそうではないと思います。もっと「人権」という意味を考えて、支え合って生きていきたいです。今、この瞬間にも頑張って生きている人たちがいます。私も一秒一秒を大切にしたいと思います。個性を尊重して生きていきたいです。みんなみんな、かけがえのない命なのです。
この作文を読んで 涙が…
自分がこの4年間やってきたことに
どんな意味があったんだろうか?何か残せたんだろうか?
ここ半年 そんなことばかり考えていたんです。
そんな時ですから
この作文を読んで 本当に救われた気がしました。
そして 正直に嬉しかった。
お姉ちゃんは今は部活や学校が忙しくなかなか会うことも出来なくなりましたが
今でも、当時の妹を見つめる優しい顔が思い出されます。
その彼女がこんな風に考えていたんだ…と驚きました。
友人も 正直驚いたといっていました。
作文には 妹さんのことだけでなく
他の障害をお持ちの方のこと そしてその家族についても
感じ、考えたことが書かれていました。
そして それらの思いを締めくくったのが最後の文章。
なんてしっかりとした
そして 頼もしい言葉なんだ!と思いました。
子どもの心の成長を垣間見たような気がします。
きっと 友人やご主人が
二人の娘さんを 大切に育てられた証しですよね。
素敵なお子さんです。
お姉ちゃんの成長に感動すると同時に
お姉ちゃんが『のびのびくらぶ』のことを通して
こんな風に変わってきたのなら
本当に このサークルを頑張ってきた甲斐があったと思うのです。
私も なんだか報われた気がします。
『ありがとう』
この心からの気持ちを お姉ちゃんと友人に伝えたいと思います。

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サークルの活動を通じて
子どもたちのこと そして 発達障害のことを知っていただけたら…
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色々と考えているときですが
昨日 とても嬉しいことがあり
4年目を終えるに当たって少し涙するできごとがありました。
『のびのびくらぶ』は発足当初
会の目的に
『きょうだい児支援』というものも考えていました。
活動の際に
当事者はボランティアの方と活動するように準備し
普段 つい我慢させがちなきょうだい児に
親と関わリアって活動する機会を増やせたら…というもの。
でも 実際は ボランティアの確保と継続が難しく
ボランティアの少ない中での活動を続けてきました。
『このような状態で
せっかく参加してくれているきょうだい児に
結局 何もしてあげられなかった…

そんな思いばかりがありました。
この4年間の中で感じ続けた
大きな”悔い”のひとつです。
でも 先日 以前メンバーだった友人で
いつも お姉ちゃんと一緒に参加してくれていた方が
お姉ちゃんが 妹(自閉症)のことを書いた作文が
市の文集に載るのだと教えてくれました。
「(文集が)でたら読んでやってな。」そう友人が言っていた文集を
昨日 長男が持ち帰ってきました。
文集を受け取り すぐさまお姉ちゃんの名前を探し 読みました。
友人とお姉ちゃんの了解を得られたので ここに一部抜粋します。

『それぞれの個性』
皆さんは「自閉症」を知っていますか?周囲との交流が困難であったり、言語発達の遅れが出たりという、いわゆる障がいの名前です。私の妹はその「自閉症」です。養護学校へ通っています。
最初はとても嫌でした。「なんで私の妹はこうなんだろう」とか、「もし妹が健常者だったら…」といろんなことを思いました。
でもある日、母に「今度、自閉症の子たちが集まって遊ぶクラブがあるんやけど、行く?」と言われました。少し興味があったので行ってみることにしました。そのクラブは本当に楽しかったです。妹以外の子とも笑い合えました。私は初め少し緊張していたけれど、遊ぶうちに緊張はどんどんほぐれていきました。
そのクラブをきっかけに、私はいろんなことに参加するようになりました。妹の学校のプールに一緒に入ったり、妹の授業参観や学習発表会を見にいったりしました。
そして、私が何より嬉しいのが、妹のことを受け入れてくれる友だちがいることです。友だちのKさんは障がいなんか関係なしに妹と遊んでくれます。それがすごく嬉しいです。
でもそれと逆に嬉しくないこともありました。母と妹と私の三人で買い物に出かけた時、店で妹がパニックを起してしまいました。その時近くにいたおばさんがこっちを睨みつけてきました。私はその時とても腹が立ちました。なんだか妹を差別するような目で見られた気がしたからです。確かに周りから見ればおかしい子に見えるかもしれません。でも障がいというのはその人の個性だと思います。誰にだって出来ることと出来ないことがあります。それと同じだと私は思います。
妹は人一倍記憶力があります。家にあるDVDの内容を全部覚えています。「このDVDにはこんな内容が入っている」というのを、他にも歌を一回聴くだけで覚えてしまうなどすごく記憶力です。それに前と比べてできることもたくさん増えました。ハンディを背負っていてもできることがたくさんあります。
(省略)
これから私はいろんな人に会います。どんな障がいがあったとしても、同じ人間です。差別をせず、支え合って生きたいです。もしかすると”障がい者”という言葉自体、差別なのかもしれません。私はそう思います。ハンディがあるだけだと思います。ハンディを背負っている人にとって「かわいそう」と思われるのは一番辛いと私は考えます。個性があるだけでかわいそうではないと思います。もっと「人権」という意味を考えて、支え合って生きていきたいです。今、この瞬間にも頑張って生きている人たちがいます。私も一秒一秒を大切にしたいと思います。個性を尊重して生きていきたいです。みんなみんな、かけがえのない命なのです。
この作文を読んで 涙が…

自分がこの4年間やってきたことに
どんな意味があったんだろうか?何か残せたんだろうか?
ここ半年 そんなことばかり考えていたんです。
そんな時ですから
この作文を読んで 本当に救われた気がしました。
そして 正直に嬉しかった。
お姉ちゃんは今は部活や学校が忙しくなかなか会うことも出来なくなりましたが
今でも、当時の妹を見つめる優しい顔が思い出されます。
その彼女がこんな風に考えていたんだ…と驚きました。
友人も 正直驚いたといっていました。
作文には 妹さんのことだけでなく
他の障害をお持ちの方のこと そしてその家族についても
感じ、考えたことが書かれていました。
そして それらの思いを締めくくったのが最後の文章。
なんてしっかりとした
そして 頼もしい言葉なんだ!と思いました。
子どもの心の成長を垣間見たような気がします。
きっと 友人やご主人が
二人の娘さんを 大切に育てられた証しですよね。
素敵なお子さんです。
お姉ちゃんの成長に感動すると同時に
お姉ちゃんが『のびのびくらぶ』のことを通して
こんな風に変わってきたのなら
本当に このサークルを頑張ってきた甲斐があったと思うのです。
私も なんだか報われた気がします。
『ありがとう』
この心からの気持ちを お姉ちゃんと友人に伝えたいと思います。

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